双子2組のお父ちゃんが語る☆発達障害の娘を持つ親として。小学校入学

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うちの次女は発達障害を持っている。
生まれた時は早産のため小さく、
泣くことはもちろん自発呼吸もできなかった

成長も遅く、歩き出したのは2歳半だった。
話し始めるのも遅く、話しても1語、2語
積極的に話をしようとはしなかった。

声門下狭窄症もあり、気道が細いため
風邪をひくたびに救急で病院に行き
喉の炎症を抑えてもらっていた。
時には息ができなくなり、救急車で病院へ
お父ちゃんと入院したこともあった。

そんな次女が、小学校に入学する歳となり、
「ここまで育ってくれたんだなぁ」と
親の感慨もひとしおでした。
只々、感謝の思いでいっぱいの
入学式を迎えさせてもらいました。

支援学級への入学

障害を持つ子供が小学校に入る時、
いくつかの選択肢があります。
特別支援学校に行くのか、
普通学校の支援学級に行くのか、
普通学校の普通クラスについていけるのか、
などです。

それぞれいろいろな取り決めがあり、
普通学校の普通クラスであれば、
一クラス40人ほどに一人の教師です。
しかし、支援学級では目が行き届くように、
10人程の生徒に一人の教師となります。
さらに特別支援学校では、支援が必要なので
5人程の生徒に一人の教師となります。

どれだけ支援が必要かによって、
少ない人数に対して、教員が担当してくれ
手助けをしてくれるということなのです。

どこに行くかは親の判断が尊重されますが、
支援学級に入れたいと思っても、
学校から支援学級で受けられる程度ではない
と判断されることがあったり、
普通学級に行きたいと思っても、
この子はついていけないのではないか
と言われることもあるようです。

実際に普通学級に無理をして行かせても、
多動が極端に激しかったり、
勉強についていけなかったりなど、
途中で支援学級に移ってくる子もあります。
無理して普通学級に通わせた結果、
親やその子の精神的な消耗が激しく、
支援学級に移るときには、様々な心の傷を
抱えて移って来るケースも多いのです。

うちの次女の場合は、心配もありましたが、
学校側が大丈夫ですよと言ってくれたので、
双子の姉と一緒の学校に通わすことができて
本当に嬉しかったことを思い出します。

実はその内幕を聞くと、
娘たちが入学する年の支援学級希望者は
一名で、うちの娘だけだったのです。
そんなこともあり快く受けてくれたのでした

入学式の数日前に、引っ越してきた男の子が
支援学級を希望して2名となり、なんとか
クラスメイトもできたのです。

入学式

入学式当日。
長女は2組。次女は「あすなろ学級」です。
娘たちの学校では支援学級に「あすなろ学級」
という名前がついているのです。

体育館でカメラを片手に娘たちを待ちます。
「1年2組です」のアナウンスの後に
担任の先生のすぐ後ろに長女がついてきます
早産で生まれたので、6月に生まれるはずが
3月に生まれて早生まれになったのです。
一つ上の学年の子達といるようなものなので
身長の差は明らかです。

新一年生の4クラスが入場したのち、次女の
あすなろ学級がアナウンスされます。
先生に手を引かれながら、生徒は2人だけ。
とっても目立っています。

たくさんの拍手の中を、少し緊張しながら
それでいて嬉しそうにニコニコと歩きます。
他の親たちはどんな思いで見ているのかな
なんてことも考えましたが、
そんな思いはすぐに消えて、喜びいっぱいで
入場してきた次女を、誇らしく思いました。

式中も、校長先生の話やPTA会長さんの話を
理解してはいないと思いますが、楽しそうに
聞いていました。
その姿を後ろで見ながら、この学校生活を
楽しんで過ごして欲しいなと願う父でした。

最初の学校生活

学校生活が始まると、あすなろ学級の次女は
淡々と学校に通っていました。
毎日のルーテインをこなすように登校し
時間になると帰ってくる。
送り迎えは妻がしていましたが、
嫌がることもなく先生と過ごす時間を
喜んでいるように感じました。

その一方、普通クラスに通う長女は
大勢の中に入っていくことができません。
不安ばかりが募り教室に入れないのです。

最初のうちは妻が一緒に教室に入り、
一緒に授業を受けたり、給食を食べたり、
付き添っていました。
それでも学校が嫌で、保健室で過ごすことも
1度や2度ではありませんでした。
心が学校に通うまでに育っていなかった
と思うのです。

先生に声を掛けてもらったり、
友達に助けられたりしながら、
何とか普通に学校に行けるようになったのは
2年生になる頃だったと思います。

日本では、長期の入院など特別な理由が
なければ留年などはしません。
幼稚園への入園や小学校への入学も、
生まれた月で入学する年が決まっています。
うちの子のように、早産で3か月近く早く
生まれてギリギリ上の学年になってしまえば
その学年で入学しなければならないのです。

何度か教育委員会や役所にも問い合わせを
してはみたのですが、次の学年にすることは
できないとのことでした。
早産は大きなリスクを抱えて生まれてきます
そこをふまえてもらい、学年を遅らすことが
できるような体制になればいいなと
感じています。

つい親の要望まで書いてしまいましたが…笑

とにもかくにも、入学してすぐは
何とか学校生活に慣れてほしい。
友達と仲良くなってほしい。
あたりまえのように学校に行ってほしい(笑)
そんなことを考えるスタートとなりました。

発達障害の娘を持つ親として。

小学校入学の前後は、
親にとっても大変な時ですが、
子供にとっても環境が変わる大変な時です。

一番不安な時に、寄り添ってくれない。
そんな思いを持ってしまうと、親子の
信頼関係を築く上ではマイナスです。

心が揺れて、不安になっている時こそ
親は支えてくれる、寄り添ってくれる。
いつも味方でいてくれると信頼感を与える
ことが大切です。
そんな時こそ、信頼関係を深くする
チャンスとも言えるのです。

子供が幸せを感じているかという調査で、
身体的な障害を持ったり、
知的な障害を持っている子供の方が、
一般的な子供より幸せだと感じている。
という結果を目にしたことがあります。
周りに大切にされていると感じているのです

障害を持つ子に親は関わらざるをえません。
しかし、関わってもらえばもらうほど、
子供自身は幸福感を感じるというのです。
自分はいていいんだと思えるのです。

発達障害を持つ子供の親として、
大変なこともたくさんあります。しかし、
様々なことに気づかせられ、学ぶことも
多いことに感謝しています。
子供の純粋さに心を打たれることもあります

喜びいっぱいの子育てに感謝しています。

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