双子2組のお父ちゃんが語る☆ 一卵性と二卵性について!?

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我が家には2組の双子がいます。
上の子は一卵性の双子、
下の子は二卵性の双子、
みんな女の子で、4姉妹なんです(^-^)

双子の生れる確率は1%と言われています。
100人のお母さんがいたら、
一組は双子が生まれる計算です。

中でも一卵性の双子が生まれる確率は0.4%。
1000人のお母さんに4組です。

うちのケースを単純計算すると
0.4%×1%=0.0004%
10万人に4組となります。
そんなに珍しいケースでもないですね(^^)♪

一卵性の双子と二卵性の双子


ご存知の方も多いとおもいますが、
一卵性の双子とは
一つの卵子が受精後に分裂した双子。
二卵性の双子は
二つの卵子がそれぞれに受精した双子です。

☆我が家は上の双子が一卵性です。
一卵性の双子は遺伝子が100%同じなので、
顔も似ていますし、通じ合うことも多い。
一つの受精卵なので性別も血液型も同じです。

また体質が同じなので、うちの場合
2人ともが声門下狭窄症を持っています(^^;)
(声門下狭窄については別の時にお話しします)

その一方で、指紋は違います。
これは不思議ですね⁉
余談ですが、
科学の力でクローン人間を作っても
指紋は違ってくるそうです。

性格も似ているところはありますが、
違います。
もちろん好き嫌いも違うんです(^^)
うちの場合は、1人に発達障害があるので
そういう違いもあると思います。

☆我が家は下の双子が二卵性です。
二卵性の双子は普通の姉妹が一緒に生まれた
といった具合で、そっくりではありません。
うちは1人が直毛で1人が天然パーマです♫

性別は男・女で生まれてくることもありますが
うちは女・女でした。
血液型も違うことがあります。
普通の姉妹でもそうですよね。
うちは私も妻もO型なので、
二人ともO型でした(^ ^)

体質もそれぞれで、
1人はお父ちゃんに似て、お腹が弱かったり
1人はお母ちゃんに似て、肌が弱かったり
指紋はもちろん違います(^ ^)

性格は、
1人はリーダータイプ。1人は甘え上手です。
好き嫌いも、
1人は野菜嫌い、1人は何でもよく食べます。
一卵性の双子より違いがはっきりしています。

☆一卵性と二卵性の違いは様々ありますが、
一卵性であっても二卵性であっても
双子ならではの共通点もあるのです。

それは、互いのきずなが強いということです。
お互いを思い合い、気にかけています。
優しいんです♫

時にはケンカもするのですが、
すぐに許し合えるんです。

そして、常に意識をしているので
ライバル意識も強いです。
つねにもう一人と比べながら、
認め合いながら過ごしています。

その分、お父ちゃんとお母ちゃんは
比べて言わないように、
分け隔てなくと気を付けます。

さらに双子は、
双子語があるから言葉が遅いと言われますが、
言葉がなくとも通じ合っているようです。

それは、お腹の中から一緒に育っている
ということもあるかもしれませんが、
一心同体てきなものを感じます。

1人の言っていることが分からない時、
もう1人が通訳をすることはよくあります。
気持ちを理解しているのでしょう。

一卵性、二卵性、双子妊娠のリスク!


双子というと、
「かわいい!」と言われることが多く
双子が欲しいと憧れる人も多いのですが、
沢山のリスクもあります。
うちもたくさんのリスクに遭遇しました(^^;)

妊娠時は、
・つわり
・早産 (37週未満に出産すること)
・妊娠高血圧症候群
・胎児発育不全
・胎児先天異常
などが単体妊娠にくらべ起りやすいと言われ、
現実に、約50%が早産だと言われています。

うちも妻が上の子を妊娠した時、
医師から「胎児と胎児の間に膜が無い」
と言われました。
そして「この場合は60%はダメなんだ」と…
しかし妻は「40%は大丈夫なんですよね」と
なんと前向きな妻でしょう(^ ^)

次の検診の時に医師から
「あら、膜があるな」と言われ、
妻が「先生、無いって言ってませんでした」と
医師は「あったんだから、いいだろ!」
結果オーライと言うことでしょうか(笑)

この膜があるとか、無いとかいうのは
赤ちゃんを包む膜のことで、
3つの“膜性”があります。

  • 胎盤が2つで胎児を包む膜が2つ
    「二絨毛膜二羊膜双胎」(DD双胎)
     双胎妊娠の70-75%
  • 胎盤が1つで胎児を包む膜が2つ
    「一絨毛膜二羊膜双胎」(MD双胎)
     双胎妊娠の25-30%
  • 胎盤が1つで胎児を包む膜が1つ
    「一絨毛膜一羊膜双胎」(MM双胎)
     双胎妊娠の1%以下程度

一卵性はどのケースもありえるのですが、
二卵性は(DD双胎)となるようです。
一卵性か二卵性かというよりも、
どの膜性かでリスクは変わってくるのです。

「二絨毛膜二羊膜双胎」(DD双胎)の場合は、
胎盤と胎児を包む袋がそれぞれにあるので、
比較的、安心です。
うちの下の双子も安定していました。

しかし「一絨毛膜」だと、
一つの胎盤を2人の胎児が分け合うので、
胎児の栄養がかたよる双胎間輸血症候群
などのリスクがあります。

うちの上の双子も双胎間輸血症候群
27週での出産だったのです。
(双胎間輸血症候群については別の機会に…)

さらに、「一絨毛膜一羊膜双胎」
胎児を包む膜が一つだとリスクが高まり、
子宮の中で2人を隔てる膜がないので、
2人のへその緒がからまって血液が流れにくく
胎児が死亡してしまうことがあるのです。

これが、医師の言っていた
膜がある、無いということなのです。

ほかにもうちの上の双子の場合は、
5か月検診の時に
「胎児の首の後ろにむくみがある」と言われ、
「染色体異常の可能性が高い」というのです。

当時の学会の発表では、
1mmむくみがあれば
染色体異常の可能性が高いと言われている。
この子達には2mmのむくみがあるので、
間違いないということなのです。

つづけて言われたことは、
「ダウン症なら一卵性だから2人ともそうです
 2人もダウン症の子を育てるのは無理だから
 私が責任を持っておろしましょう」
「それ以外の染色体の異常なら、
 2週間の間に自然に流れるでしょう」
ということでした。

さすがの前向きな妻も、泣き崩れていました。
やっと授かった子達なのに…

2週間の間、神様に祈りつづけました。
妻と励まし合いながら、
心を前向きに過ごしました。

そして2週間後、次の検診に行くと。
「あったはずのむくみが無くなっています。
 私は幻を見ていたのでしょうか⁉
 それとも見立て間違いだったのでしょうか」
と医師が言うのです。

「まだ安心とは言えませんが、
 一つのヤマを越えましたね」
私たちにとって忘れえぬ日となりました。

それから子供たちは、医師に
“奇跡の子”と言われていました(^ ^)
何か心配なことがあっても、
「“奇跡の子”だから大丈夫でしょう」
といった具合です(笑)

たくさんのリスクの中を
紙一重で、通り過ごすことが出来たのです。

一卵性、二卵性、生まれてからのリスク


生れた時の体重は。
上の一卵性の双子が、
姉 1042g。妹 722g。
下の二卵性の双子が、
姉 2044g。妹 2348g。

上の双子は双胎間輸血症候群があったので、
急遽の出産となったのです。
お見舞いに来てくれた方が、
「様子はどうですか?」とてくれた時に、
「先ほど産まれたんです」と答えると、
目を丸くしておどろかれていました。

「一絨毛膜」と「二絨毛膜」の違いは大きい、
そうつくづく感じさせられます。

生れた時の体重が2500g未満は
「低出生体重児」と言われます。
ですから、うちの子達はみんな
「低出生体重児」だったのです。
これも双子のリスクと言えるでしょう。

特に、
1500g未満を「極低出生体重児」
1000g未満を「超低出生体重児」
と言うので、上の双子は
とてもリスクが高かったのです。

上の双子の出産の時に、看護師さんから
「小さく生まれてきて、完全ではないので
 生まれてきた姿におどろかないで下さいね」
と言われていましたが、
分娩室から一つの保育器に二人が寝ている姿、
両手に乗りそうな姿を見て、
大きな衝撃を受けました。

妊娠37週未満の出産を早産と言いますが、
28週以降の出生であれば、
ある程度安心と言われます。
上の双子の場合は、27週を越えたところ、
下の双子の場合は、35週を越えたところ
だったので、かなりの違いがありました。

上の双子も、下の双子も、生まれてすぐに
NICU(新生児集中治療室)に入りましたが、
下の双子たちは生後3週間で退院できました。
上の双子は、姉が178日、妹が251日と
半年と8か月半かかっての退院となりました。

小さく生まれたというのが大きな理由ですが、
呼吸がなかなか安定しなかったのです。
最後の方は、NICUの主のようでした(^ ^)
退院時も酸素をしながらの退院だったのです。

NICUには、いろんな子がいました。
いろんな所から酸素濃度が低くなったことを
知らせるアラームが鳴っていました。
時には亡くなって退院していく子もいました。
そういう所に入院していることを
つくづく思い知らされました。

医師も看護師も忙しそうで、
それでも私達には笑顔で接してくれました。
ただでさえ不安な親たちへの気配りでしょう。
本当に頭が下がるおもいがしました。

ある時は、私が病院にいくと、
娘の周りを医師と看護師が囲んでいます。
何かあったかなと様子を見ると、
医師が汗だくで「いま処置が終わりました」と

酸素の挿管を外したら、うまく呼吸ができず
再挿管となったということでした。
医師の汗と表情が、瀬戸際の大変さを物語り、
ぞっとしたのを覚えています。

722gで生まれた子は、
「白質軟化症」があると診断されました。
片方の脳が委縮しているというのです。
脳性マヒや障害が残る可能性が高く、
発達にも遅れが出るとのことでした。

当時の私たち夫婦は、医師に
「体重や遅れは、いつ頃おいつきますか?」
とよく訪ねていました。
今となれば、それぞれだと理解しています。
しかし、医師は
「すこしづつ、だんだんとですよ」と
元気づけてくれていたのでした。

その後、酸素の挿管が長かった二人は
声門下狭窄症となりました。
喉が異物にたいして腫れてしまい、
声門のところが狭くなってしまったのです。

声がかすれ、泣いたら呼吸も苦しく、
風邪をひき救急で運ばれることもありました。
気管切開を進められましたが、
頑張りながら今日まできております。

早産で小さく生まれるということは、
たくさんのリスクと隣り合わせです。
やはり、
「一絨毛膜」と「二絨毛膜」の違いは大きい、
つくづく感じさせられます。

一卵性と二卵性の まとめ


同じ双子でも、一卵子と二卵性では
かなり違うということがよく分かります。

特に、「二絨毛膜二羊膜双胎」の二卵性と、
どの膜性になるか分からない一卵性では、
妊娠中や出産においての安定という部分で
大きく違ってくるのです。

また、
「可愛いから双子が欲しい!」
「高齢だから一回の妊娠で2人がいい」
と思ってできるわけでもありませんし、
リスクが高いことも知ってもらえたでしょう。

逆に、
「大変だから双子は嫌だ」
「リスクが高いから不安」
と思っても、授かる時は授かるのです。
二組の双子が授かることもあるのです(^ ^)

自分が置かれていることに向き合うことが
とっても大切な事なんですね。

大変なこともありますが、
双子はとても素晴らしいですよ!
双子同士のきずなや、支え合う姿。
許しあえたり、認め合えたり。
互いに成長してくれます。

子育てを通して、親も育てられます。

ふたご二組の親であることに
感謝の思いでいっぱいです。

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