双子2組のお父ちゃんが語る☆心の育て方。自己肯定感を育む。

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『自己肯定感』という言葉を
聞いたことがありますか?

自己肯定感(じここうていかん)とは、
「自分は大切な存在だ」
「生きている価値がある」
「必要とされている」
といった、自分の存在を認める感覚です。

この自己肯定感は心の土台と言えます。
土台がしっかりしているから、家が建ち
人が安心して住めるように、
心の土台がしっかりしていないと、
しつけや教育をしようとしても
身につかないようです。

「自分は大切にされていない」
「自分は必要とされていない」
と思っている子供は、人を大切に思えないし
人を思いやる心も生まれないのです。
大人でもそうですよね!

我が家では、同じ年の子が二人ずつ
そして、その中には発達障害の子もいます。
ついつい皆にうもれてしまって、
「あの子にばっかり優しい」
「私にばっかり怒る」
という気持ちが出て来るようです。

そんな雰囲気を感じたら、お父ちゃんは
その子をギュウっと抱きしめます。
そして「大好き!」というのです。
初めは少し恥ずかしそうな子も、嬉しそうに
「大好き!」と返してくるのです。

自己肯定感を育む

自己肯定感は、
3歳までが育てる時期だと言われます。
何も分かっていないように思えるこの時期に
心の土台ができているのです。

それでは、どのようにして
子供の自己肯定感を育てていくかを
考えていきましょう。

  • 抱っこと笑顔。
    赤ちゃんにとって、スキンシップは
    とても大切です。
    抱っこする、笑顔で話しかけることで
    大切にされていると感じるのです。

    双子の場合は、難しい時もあります。
    お父ちゃんは、2人抱っこをしたり、
    1人を抱っこ、1人をおんぶ、
    なんてこともしていました(^-^)
    しかし、ギックリ背中をしました(^^;)

    無理をすると笑顔が出なくなります。
    無理のないように、
    その中でのスキンシップが大切ですね。
  • 泣いたら、その気持ちにこたえる
    泣くのはお腹が減ったり、不快だったりと
    嫌な気持ちを表現しています。
    また、不安の気持ちの表れなのです。
    その嫌な気持ちや、不安な気持ちを
    取り除いてくれるというのが、
    安心感と信頼感につながるのです。

    よく、赤ちゃんは泣くものだからとか、
    抱きぐせがつくから、泣いても抱かない
    ということを耳にしますが、
    赤ちゃんや子供にとって、
    サインを出して応えてくれるから
    自己肯定感が育まれるのです。

    その逆に、関心を示されない
    その積み重ねが不信感につながり、
    大きくなった時に現れてきます。
  • 一緒に時間を過ごす。
    子育てで迷ったり悩んだりした時は、
    一緒に時間を過ごすのが一番です。

    一緒に遊ぶと、
    子供は幸せな気持ちになれます。
    一緒に食事をする。お風呂に入る。
    一緒に会話したり、笑ったりすることが
    自己肯定感を育てます。

    我が家では、我慢させてるなと感じたら
    その子だけを連れて、お父ちゃんと
    2人だけの時間を過ごします。
    一緒に買い物に行ったり、
    食事をしたりするだけですが、
    その子の喜びが特別なのを感じます。

    きょうだいが多いと、
    「自分を見てくれているのかな」
    「他の子ばかりに優しくして」
    という気持ちになることがあります。
    なので、
    「あなたを見ているよ」
    という気持ちを思いきり伝えるのです。
  • 子供の話を聞く
    子供が成長するにともない、
    少しづつ話をするようになってきます。
    初めは何を言っているか分かりません。
    つい適当にうんうん言ってしまいます。

    しかし、話を聞くということは、
    「気持ちを受け止めてくれる」
    という思いにつながります。
    ぜひ、しっかりと聞いてあげましょう。

    聞くときのポイントは、
    うなずいて、「そうなんだ」と
    言うだけではなく。
    子供が言ったことをオウム返しする!
    これが大切です。

    オウム返しすることによって、
    子供は聞いてくれていると感じます。
    そして、満足するのです。
    その満足感が、大事にされている
    と自己肯定感になっていくのです。
  • 「生まれてきてくれてありがとう」
    あなたは大事なんだということを
    まっすぐに伝えるということです。

    「大好きだよ」
    「とっても優しいね」
    「生まれてきてくれてありがとう」
    と伝えることこそ、
    自己肯定感が育つのです。

    家では寝かしつける時に、
    昔話のように、
    「お父ちゃんとお母ちゃんが、
     あなたたちの誕生をどれほど
     待ち望んでいたか」
    を聞かせました。

    そして、
    「あなたたちのお陰で
     お父ちゃんとお母ちゃんに
     なることが出来た」
    そんな話をよくしていました。
    子供達も、よく聞いていました。

    今でもたまに、
    「生まれた時の話して」と言います。
    よく覚えているのです(^-^)

自己肯定感は
育て直すことが出来る

小さいうちに自己肯定感を
しっかりと育てることが出来たら、
それを土台として、
しつけができるようになります。
生活の中で大切なこと、必要なことを
身につけられるようになるのです。

しかし、子供がもう小学生だから
今さら自己肯定感を育てるの手遅れか
と言えば、そうではありません。

小さい時に自己肯定感を育てられなかった、
そう感じたなら、育て直せばいのです。

学校の勉強についていけなかったり、
先生に注意されたり、
いじめを受けたりして、
自己肯定感が低くなっていると感じたら、
育み直せばいいのです。

その子の成長や心の動きを
見つめて気づくことが出来る。
それが大切なんだと感じます。

実は、お父ちゃんにも苦い経験があります。
それは、数年前のことです。
長女が、
「はっちゅん(長女のあだ名) なんて」
と、よく口にするようになったのです。
そしてしまいには、
「死にたい」
とまで言ったのです。

死ぬということがどういうことか
まだ分からなかったと思います。
しかし、強い言葉で自分の辛さを
表現したんだと思います。
サインを出していたんです。

義理の妹の心理カウンセラーに話すと、
「一週間ぐらい何をしても怒らないで
 あげて下さい」と言われました。

振り返ると…
双子の妹である次女は発達障害なので、
親はついついその子に気がかかる。
長女からすると、
その子にばかり優しと思ったでしょう。

その上、勉強もついていけない。
友達との関わり方も分からない。
いろいろなことが重なって、
自己肯定感が低くなっていたのです。

私たち夫婦は、
自己肯定感を育み直すことを始めました。
まずは言われた通り、
何をしても怒らない期間をつくります。
そして、長女だけを連れて出かけました。
あなただけを見ているよ、
という時間を作ったのです。

双子であっても、それぞれ一人の人間。
私を見てくれている。
私は必要とされている。
私は大切にされている。
という気持ちを満足させたいと思いました。

さらに、長女と話をたくさんしました。
長女の良いところをほめて、少しづつ
自信を持てるように声をかけました。
生まれてきた時の話をして、
「生まれてきてくれてありがとう」
そう伝えたのです。

変化はすぐに現れました。
長女の表情は落ち着きを取り戻し、
妹たちに対しても、
優しく接するようにになったのです。

学校でも、
仲の良い友達ができたり
勉強も少しづつ理解できるようになったり
自信が持てるようになってきています。
運動会で1人で走れなかった長女が、
2位でゴールに来た時には、
込みあげるものがありました。

長女の不安定な気持ちから、
長女も、そして私たち親も
成長させてもらったと感じています。

現在も子供たちを分け隔てなく、
それでいて一人一人を大切に、
と育てている道中ですが、
長女が気付かせてくれたことは大きかった
と、つくづく感じています。

これからも、色々なことがあるでしょう。
たくさんサインを出してくると思います。
そのサインを見逃すことなく、
1人1人を大切に、
自己肯定感を育んでいきたいと思います。

そして、
自己肯定感は育て直すことが出来る!
そう実感するのです。

自己肯定感を育む努力が
子供との信頼関係をつくる

自己肯定感を育てる方法として、

  • 抱っこと笑顔。
  • 泣いたら、その気持ちにこたえる
  • 一緒に時間を過ごす。
  • 子供の話を聞く
  • 「生まれてきてくれてありがとう」

こんな方法があるとお話ししてきました。

そして、
子供が出しているサインを見逃すことなく
自己肯定感が低くなってきていると感じたら
育み直すことが大切だとお話ししました。

この自己肯定感は、大人でも大切です。
「自分を大切に思えない」
「自分はなにをやってもダメ」
「あの人は凄いのになんで私はこうなの」
と思いながら過ごす親が、
子供の自己肯定感を育むことが
出来るでしょうか?

そう考えると、私たち親も自己肯定感を
育て直すことが大切だと思います。
「自分をほめる」
「自分を認める」
「人と比較をしない」
こんなことをしてみてはいかがでしょうか?

夫婦で自己肯定感を高めあったり、
子供の自己肯定感を育む努力は、
信頼関係をつくることにつながります。
これから育っていくうえでの
人間関係の基礎となるのです。

大切にしていきたいと思います。

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